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読書濾液の貯水箱

本を読んでいたことを忘れないために

「社内政治の教科書」を読む

  
 1、はじめに 会社でこの先生きのこるためには

 お世辞にも優良社員とは言い難く、能力が低いか高いかについてはともかく、コミュニケーションに関するスキルがお察しのとおり全くない。
 現状、これからどう考えても悪化していく自らの境遇を鑑みるに、どういった手だてを打つべきか、またどのようなことを指針としていくべきかということを学びたい。
 私は「試験勉強」だけなら得意なほうのタイプの人間だったので、「教科書」と言う言葉にも惹かれて、この本を手に取ったものである。

 2、概要 社内政治からは にげられない

 私はいわゆる「倍返しだ!」のアレを読んだことがない(タイトルも思い出せない)のだが、社内政治というのはどうにもドラマティックに見える一方で生々しいお話を頻繁に聞かせられることが多いものなのだ。正直言って、コネクションやらなにやらのお話は本当におどろおどろしく、世の中にはこんなに地雷が埋まっているのかと思うと気が滅入ると同時に、その探査が著しく苦手な我が身を呪わずには居られない。
 閑話休題、これらの社内政治を「悪徳」として断罪し、一致団結することこそが最上である、というのはもちろんあり得るだろう。当書では、そのような意見を夢物語であると一蹴する。
 当書では、派閥というものもどうしても生まれる。有能無能よりも好き嫌いによって選ばれる。これらは「人が社会を作る以上避けられない」ものであるのだから、それらを前提として動くべきである、として、非常にリアリスティックかつストイックに考えているのである。
 しかし、そのリアリズムから生まれる答えは、「ビジネスマンとして誠実であること」という、実に実直な答えである。誠実であることは相手に付け入る隙を与えないだけではなく、公正公平な場に立ったときに唯一有利になり得る手段である、という点からだ。あくまでも誠実さは手段であり、そのために理想的なあり方だというところが、リアリストながらも好感が持てるし、好感が持てるということはそういうことなのだろう。
 もちろんそれ以外にも「影響力を身につけるために何をすべきか」というところでは、「上司のやり方に倣え」とか「上層部ととにかく顔を売る機会を持て」とか、直接的な手法が多い。
 自分にこれらの事項が実践できるのかはとも核として、手法を知っておくこと、そうした考えがあること事態は非常に有益であると思う。

 3 おわりに 本当のやりかた

 実際に「誠実であること」飲みを持って物事が切り抜けられるのか、というところはリアルに考えれば、難しいようにも思う。もちろん、それが稀であれば嬉しいのだが、自分の不十分な人生経験ではそれを認識することはできない。
 だとしても「誠実であること」は間違いなく「能力」の一つであるし、これをどのように身につけ、活かしていくべきかを考えていきたい。

 せめて中立であり続けられるよう。